1.事業実施の方針
○運営体制
バス事業を引き継ぐための住民組織の基盤づくりとして昨年度開催した検討委員会を今年度も引き続き開催し、将来の運営体制や事業の財源確保に関して検討を進めていく。特に、昨年度、長岡市が全国に先駆けて承認された地域活性化総合特区の活動と融合しながら、より効果的に事業を進める。また、中越大震災復興基金に追加された新事業「地域経営実践事業」に申請し、住民が主体となって地域の課題を克服し、持続可能な地域コミュニティや地域経営の確立を目指す。
○クローバーバス事業
運行5年目となるクローバーバスは、山古志・太田地区住民の生活の足として会員の皆様にご利用を頂いている。今年度は、更なる利用率向上のために、地域内のイベント時などにも積極的に乗車してもらうよう、啓蒙活動を行う。
○被災地視察案内
中越地震の経験を貴重な「資源」ととらえ、防災学習・災害研究の拠点の最前線(フロンティア)として、全国から被災地視察案内を継続して受け入れるとともに、東日本大震災の復興へのノウハウを提供していく。
○越後雪かき道場
6冬目を終えた「越後雪かき道場」は、豪雪時の備え及びボランティアと中山間地域との交流拡大のツールとして定着させつつ、命綱講習等を通して除雪作業時の事故を防ぐ啓蒙活動を展開していく。
2.事業実施に関する事項 (特定非営利活動に係る事業)
(単位:円)
事業名 | 事業内容 | 実施日 | 従事者 | 受益対象者の範囲及び人数 | 支出見込額 |
---|---|---|---|---|---|
現地調査・防災研究事業 |
|
1~3月 | 8人 | 全国から100名 | 550,000 |
防災体験・学習事業 |
|
4月~11月 | 4人 |
|
200,000 |
情報発信事業 |
|
通年 | 2人 |
|
246,600 |
コミュニティバス事業 |
|
通年 | 10人 | 会員及び長岡市山古志・太田地域訪問者、約40,000人 | 24,369,175 |
合計 | 25,365,775 |
平成24年度事業報告
1.事業実施内容
(1) 運営体制
新しい事務局体制として山古志商工会会長の田中仁氏を理事長に、山古志地域委員会の樺沢和幸氏を副理事長に、山古志清掃代表取締役田中康雄氏を事務局長に迎え、より地域に密着し会員の意見を聞きやすい体制をとるとともに、行政に対してのネットワークを有効に活用していく体制を整えた。また、昨年度より開催しているクローバーバス運営移行準備検討委員会を引き続き開催し、バス運行については継続してフロンティアが担当していくことを確認した。
(2) クローバーバス事業
運行5年目となるクローバーバスは、山古志・太田地区住民の生活の足として会員の皆様にご利用を頂いた。平成24年度は、更なる利用率向上のために、買い物バスの運行や地域内のイベント時などにも積極的に乗車してもらい、月間平均利用人数3,092人、年間利用者数37,100人となった。
(3) 被災地視察案内
「地域の防災力、個人の防災力」を高め、中越地震の被災経験や災害、防災に関する知恵や情報を伝えるため、中越地震被災地視察会をコーディネートした。 平成24年度は、県内外から6団体175名を案内した。利用人数は昨年より増えたものの、団体数は昨年と変わらない。
(4) 越後雪かき道場
7冬目となる越後雪かき道場はH18年の豪雪の経験を踏まえ、これまで開催してきた地域での継続的な開催と、豪雪時の備え及び都市と地域との交流拡大のツールとして展開した。 また、「防災」と「ツーリズム」プログラムの確立、相次ぐ転落事故対策「命綱講習」を開催した。さらにコメリと共同開発した命綱の販売を始めた一方で、その命綱を実際に取り付けるためのアンカーを屋根に設置し実証実験を行うなど、事故対策の研究に取り組んだ。 中級編、上級編でも、参加者から実際に命綱を使用してもらい、実用性の検証を行った。この活動が評価され、雪氷学会北信越支部で雪技術賞を受賞した。
2.事業実施に関する事項(特定非営利活動に係る事業)
(単位:円)
事業名 | 事業内容 | 実施日 | 従事者 | 受益対象者の範囲及び人数 | 支出額 |
---|---|---|---|---|---|
現地調査・防災研究事業 |
|
1~3月 | 8人 | 全国から100名 | 1,273,117 |
防災体験・学習事業 |
|
4月~11月 | 4人 |
|
172,567 |
情報発信事業 |
|
通年 | 2人 |
|
190,048 |
コミュニティバス事業 |
|
通年 | 10人 | 会員及び長岡市山古志・太田地域訪問者、約37,000人 | 21,857,059 |
合計 | 23,492,791 |
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