1.事業実施の方針
平成21年度は、平成20年度に引き続き、中越地域の防災学習や災害研究の拠点エリアとして定着するために情報発信を行い、交流の拡大をめざす。また、山古志地区などの中山間地の資源を新しい発想による地域づくりに関する調査研究事業を行う。
平成20年度に運行を開始した山古志・太田地区の公共交通を担うコミュニティバスの運行を継続するとともに、交流人口拡大と地域活性化を実現するため、山古志の闘牛開催日等には、クローバーバスを使っての企画バスを実施する。また、バス運営事業を引き継ぐための住民組織の基盤づくりのための事前準備検討委員会を設置する。
現地調査・防災研究事業では、情報発信及び視察会等資料の情報更新と、中山間地の資源を活用した地域づくりに関する調査研究を行う。防災体験・学習事業では、全国から随時被災地視察案内を継続して受け入れるほか、新潟県による防災グリーンツーリズムとの連携や、地震5周年に関連する他団体の事業と連携した視察会を開催する。
雪かき道場は、豪雪時の備え及び都市と地域との交流拡大のツールとして、さらなる県内外への進出を試みるとともに、フランチャイズ型の運営方法を確立する。
情報発信事業では、ホームページで、現地調査や防災研究事業で収集・調査した情報や、視察会などの情報発信を随時行う。
2.事業実施に関する事項 (特定非営利活動に係る事業)
(単位:円)
事業名 | 事業内容 | 実施日 | 従事者 | 受益対象者の範囲及び人数 | 支出見込額 |
---|---|---|---|---|---|
現地調査・防災研究事業 |
|
1~3月 | 8人 | 全国から100名 | 500,000 |
防災体験・学習事業 |
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4月~11月 | 12人 |
|
750,000 |
情報発信事業 |
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通年 | 2人 |
|
300,000 |
コミュニティバス事業 |
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通年 | 10人 | 会員及び長岡市山古志・太田地域訪問者、約35,000人 | 23,585,000 |
合計 | 25,135,000 |
平成21年度事業報告
1.事業実施内容
平成21年度は、前年度に引き続き中越地域の防災学習や災害研究の拠点エリアとして定着するために情報発信を行い、主に以下の3つの事業を柱とて交流の拡大に努めた。また、それらの事業活動を、リニューアルしたホームページを通して随時情報発信した。
(1) 中越地震被災地視察会の実施
「地域の防災力、個人の防災力」を高め、中越地震の被災経験や災害、防災に関する知恵や情報を伝えるため、中越地震被災地視察会をコーディネートしている。 平成21年度は、県内外から14団体365名を案内した。
(2) クローバーバスの運行
平成20年7月1日より、山古志・太田地区の公共交通を担うコミュニティバス(クローバーバス)の運行を開始した。定期便に加え、デマンド便を運行することによって、廃止されたバス路線に代わる地域住民の生活の「足」として利用されている。 また、山古志牛の角突きツアー企画便を運行し、地域外利用者の誘致も努力した。さらに、冬期間の山古志小中学校の児童・生徒の送迎便を運行するなど、地域住民に安心・安全を提供した。 平成20年度(9ヶ月間)の利用者は延べ27,891万人、月平均3,099人に対し、平成21年度の利用者は延べ39,241人、月平均3,270人となり、より多くの会員に利用されるようになった。
(3) 越後雪かき道場
4冬目となる「越後雪かき道場」においては、県内外で新たに開催地を開拓するとともに、各地で「師範代講習会」を開催し、本家NPO中越防災フロンティア以外の地域や団体でも独自に雪かき道場を開催できるよう、地域外の「フランチャイズ型」を確立させた。 また、「防災」と「ツーリズム」を意識したプログラムの開発にも取り組み、都会・若者と、地域・地元住民の交流ツールとしてアイディアを全国展開させた。
2.事業実施に関する事項(特定非営利活動に係る事業)
(単位:円)
事業名 | 事業内容 | 実施日 | 従事者 | 受益対象者の範囲及び人数 | 支出額 |
---|---|---|---|---|---|
現地調査・防災研究事業 |
|
1~2月 | 8人 | 全国から103名(直営) | 823,510 |
防災体験・学習事業 |
|
通年 | 12人 |
|
865,625 |
情報発信事業 |
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通年 | 2人 |
|
246,120 |
コミュニティバス事業 |
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通年 | 10人 | 会員及び地域訪問者、約4万人 | 22,940,746 |
合計 | 24,876,001 |
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