平成28年度事業計画

1. 事業実施の方針

○基本方針

やまこし復興交流館「おらたる」を拠点に地域コミュニティの活性化や地域経営の確立を目指して活動し、これらの活動が中山間地域の持続可能性を考えるうえで重要な「地域経営実践モデル」となる活動を行います。

○コミュニティーバス事業(クローバーバス)

運行9年目となるクローバーバスは、山古志・太田地区住民の生活の足として会員の皆様にご利用を頂いています。公共交通空白地有償運送(過疎地有償運送)として運行を開始して3年目を迎えました。更なる利用率向上のために、今後も地域住民と意見交換を重ねながら利便性の向上と効率化を目指していきます。

○現地視察・おらたる運営事業

中越地震の経験を貴重な「資源」ととらえ、やまこし復興交流館「おらたる」を拠点に、防災学習・災害研究の拠点の最前線(フロンティア)として、全国から被災地視察案内を継続して受け入れるとともに、東日本大震災の復興へのノウハウを提供していきます。

○防災体験・学習事業(越後雪かき道場)

10冬目を終えた「越後雪かき道場」は、豪雪時の備え及びボランティアと中山間地域との交流拡大のツールとして定着させつつ、山古志地域を拠点に、様々な外部の補助金や助成を受けながら、命綱講習等を通して除雪作業時の事故防止の啓発活動を展開していきます。特に近年事故が多発している屋根からの落下事故を防ぐため、命綱の使い方や適切なアンカー設置に関して安全対策モデル地域を構築し、全国の豪雪地帯に向けて引き続き啓発活動を展開します。

○地域コミュニティ事業

「やまこし夏祭り」など、地域住民が楽しめる企画を立案し、交流促進の場を提供していきます。

○地域散策ナビ活用事業

長岡市の地域の宝磨き上げ事業において整備した山古志散策ナビゲーションシステムを更に活用した地域の魅力発信事業を行います。


平成28年度事業報告

総 括

過疎高齢化が進む中山間地域において持続可能な生活基盤の確保に向け長岡市とともに協議し、事業の展開を進めて参りました。昨年度からは、中越大震災からの復興から新たな地域づくりへとすすんでいく活動に重点をおく事業展開を行いました。また、地域の宝である「錦鯉」「闘牛」「棚田・棚池」をPRすることで集客力の増強を促し、滞在時間の延長を図れるように地域力を高めていく活動が必要と思われます。これからも地域住民と共に中越防災フロンティアの使命を果たして行けるよう努力し、活動して参ります。

1. クローバーバス事業

平成20年7月からクローバーバスは山古志地域・太田地区(蓬平・濁沢)を路線として運行してきました。平成28年11月1日より越後交通㈱の路線が高龍神社まで延伸されたことにより太田地区(蓬平・濁沢)の住民及び太田小中学校の児童・生徒のクローバーバスの利用が減少しました。今後は山古志地域住民の生活交通としての機能のほかに、山古志地域と太田地区を回遊する観光交通の機能の検討を行っていく必要があります。今後も利用状況等を検証し、利便性の向上および効率化を図っていきます。

【実績】H28.4.1~H29.3.31  25,949名(前年比-10,332名)

H20.7.1~累計  321,793名(H29.3.31現在)

2.現地視察・おらたる運営事業

やまこし復興交流館「おらたる」の運営を通じて山古志地域の魅力をSNSなどで発信しました。また「地域の防災力、個人の防災力」を高めるための、中越地震の被災経験や災害、防災に関する知恵や情報を発信しました。また、中越地震被災地視察会をコーディネートし、視察案内を行いました。

【実績】視察案内6団体125名、H19~累計 90団体 2,317名(H29.3.31現在)

    おらたる来館者数 31,656名 H25~累計108,561名

3.防災体験・学習事業(越後雪かき道場)

11冬目となる越後雪かき道場はこれまで開催してきた地域での継続的な開催と、豪雪時の備え及び都市と地域との交流拡大のツールとして展開しました。

また、地域を担っていく山古志の子供達を対象にした道場も新たな試みとして実施した。「防災」と「ツーリズム」プログラムの確立、相次ぐ転落事故対策「命綱講習」を開催した。さらに越後雪かき道場®が11年にわたって「Snow Safety(除雪安全)」と「Snow Rescue(除雪ボランティア)」に取り組んできた活動を活かしたハードの開発(アンカー、はしご)を行うとともに、全国の豪雪地に「Snow Innovation(雪国の革新)」を伝播していくための「雪かき道場シンポジウム」(参加者71名)を開催しました。

【実績】6会場、参加人数計 141名、H19~累計 1,332名(H29.3.31現在)

 

4.地域コミュニティー事業

 地域(全集落)の住民が一堂に集い、気軽に楽しく参加できる機会を提供することで、多集落、多世代、多分野の交流が気軽にできるようになり、地域全体の一体感が醸成でき、地域全体の更なる活性化に繋げることを目的に「やまこし夏まつり2016」を開催しました。

【実績】開催日 平成28年8月28日(日)参加人数 220名

5.やまこし復興交流館のリニューアル計画

 やまこし復興交流館おらたるのリニューアルに向けての検討を行った。

来館者の満足度向上とリピータの増加および地域住民の憩いの場となるようなリニューアルを検討している。

6.H28年度活動計算書

 参照:H28年度活動計算書(pdf)


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